パニックアワー

パニック障害になったボクの考えごと

メガネを買いに行くだけでも緊張する男の話

メガネ

今回はメガネを買いに行った話。

安くてお得ですよー、という話ではありません。

(実際に「安っ」とは思ったけど)

 

 

ひきこもりが精神的に疲れた…という話です。

 

 

目次

 

 

 

 

安いメガネを買いに行きました

 

久しぶりにメガネを買いに行きました。

 

 

1本5000円のメガネが3本セットで9900円(1本3300円)となる

某メガネ屋さんです。

 

 

メガネを買いに行くのは15年近くぶりかな。

 

 

すぐに必要というわけではなかったのだけど

今使っているメガネのつるにはひびが入っているし

いつ壊れてもいいようにサブのメガネが前々から欲しかったのです。

 

 

何より安いことだしとりあえずそのメガネ屋さんに

行ってみようかという感じでした。

 

 

 

緊張しながら母と2人でメガネ屋さんへ

 

 

パニック障害持ちの自分は1人で運転ができないのです。

付き添いがあれば大丈夫なのだけど…。

 

 

メガネを買うというのは普通の買い物と違って

レジに物を持って行ってお金を払えば終了、とはいきません。

 

 

視力検査にレンズの調整など店員さんとのやり取りがあります。

 

 

そのことを事前にあれこれとシミュレーションしてしまって

お店に行く前から少し緊張しました。

 

 

 

 

お客のいないメガネ屋さん

 

 

そのメガネ屋さんは

平日、開店して間もない午前中ということで

お客さんはおらず僕たち親子だけでした。

 

 

 

母も遠近両用メガネを買うつもりで行ったのだけど

店員さんに聞いてみたところ

 

 

遠近両用レンズだとさすがに別途料金がかかるため

3本9900円で買うのは無理でした。

(そりゃそうか)

 

 

母はまた別のメガネ屋さんで買うということになりましたが

さて僕はどうしよう。

 

 

せっかく来たのだからと

店内にディスプレイされているメガネフレームを見て回ります。

 

 

 

買おうかな。

今日のところは帰ろうか。

 

 

 

自分の中でグルグル考え始めました。

 

 

 

店内のお客は母と僕だけ。

 

 

僕にとってはありがたいことに

そのお店は店員さんが張り付いてきて

グイグイと商品を勧めてくるようなことはありませんでした。

 

 

 

人が空いていて待つこともない。

買うなら今がチャンスだろうか。

 

 

 

しかし店員さんの視線は僕たち親子に集中している気がします。

だって客は僕たち親子しかいないのだから。

 

 

それだけでなんだか恥ずかしくなり

メガネフレームを試しにかけて鏡を見るという行為ができません。

 

 

やっぱり帰ろうか…。

 

 

心が折れかけているところに

別のお客さんが来店。

 

 

これは自分にとって大きな出来事だったのです。

 

 

他のお客さんが1人来ただけのことなのに

店員さんの自分たちへの集中が分散してくれる。

 

 

そもそもその集中というのは自意識過剰な

自分の頭が勝手に思っているだけということは分かっています。

 

 

やたらに恥ずかしく感じてしまうのが僕という人間なのです。

 

 

とにかくもう1人のお客さんの存在が僕の心を楽にしました

 

 

 

メガネを選ぶ

 

メガネフレームを手に取り、試しにかけてみるという行為ができ始めました。

 

 

1度できれば買うモードに心がスイッチされて

いろいろ選ぶ体勢に入れました。

 

 

とりあえず1本、5000円のメガネを買おうかと思っていたけれど

母に勧められて3本のフレームを選びました。

お得な3本セット、9900円です。

 

 

せっかくなら今まで持ってないようなフレームを選んで

イメージチェンジ、気分転換ができれば良かったのだけど

結局変わり映えのしない無難なものばかりを3点選びました。

 

 

本当に冒険心のない奴だと我ながらイヤになります。

 

 

 

メガネ屋の店員さんとの会話で緊張はマックス

 

次なるハードルは店員さんとのやり取りです。

 

 

まずは注文用紙というか申込用紙というか、

そういったものに

住所、氏名、生年月日、電話番号を書き込みます。

 

 

 

第1のハードルです。

僕は人前で物を書くときに手が震えます。

 

 

緊張してプルプル震える手を抑えながら、

隠しながらなんとか書き込みます。

 

 

 

続いて第2のハードル。

 

 

気球の絵を覗くあの機械。

dailyportalz.jp

 

↑これこれ。

 

 

あごを乗せて穴の中を覗くのですが

このときには小刻みに頭が震えていました。

恥ずかしい。

 

 

 

視力 視力検査

 

 

 

その後も視力検査は続き、レンズの調整へ。

 

 

店員さんとの会話もイチイチ緊張しました。

 

 

途中で年齢を聞かれたけどとっさに出てきませんでした。

今何年?自分は今何歳?

 

 

緊張して頭が固まってしまったようです。

これまた恥ずかしい。

 

 

年齢については

早い人だとそろそろ老眼も云々…という話を店員さんはしたかったようです。

僕は今のところまだ大丈夫です。

 

 

 

ところが自分が36歳ということを思い出させられて

また恥ずかしさを感じてしまいました。

 

 

36歳の男が母親と一緒に買い物に来てるんだよ?

「キモッ」とこの店員さんは思ったかも。

 

 

仕方ないじゃないか。

1人で運転できないんだもの。

 

 

いやいや、きっとこれも自意識過剰なのだ。

店員さんがたくさん来る客の1人にいちいち感想を持つものか。

 

 

仮に「キモい」と思われたとしても

面と向かって言われるわけじゃなし。

 

 

メガネを買って帰ればこのお店にしばらくというか

もしかしたらもう来ることはない。

 

 

お店が悪いという意味じゃないです。

むしろ良い店だったと思います。

 

 

ただメガネをそうそう買うことはないだろうということです。

あ、でも老眼が始まったらまたここで買うのかな。

 

 

 

とかなんとか頭の中ではグルグルグルグル。

 

 

 

とにかく僕は考えすぎるし気にしすぎる。

 

 

 

店員さんは普通に良い対応でした。

自分が勝手に緊張して疲れただけのことです。

 

 

 

心のエネルギーをめちゃめちゃ消費したけど

無事にメガネを買うことはできました。

 

 

 

出来上がりを待ってまた受け取りに行かないといけないんだけどね。

 

 

 

 

さいごに

 

 

ただの買い物だけど自分にとってはものすごく疲れるイベントでした。

 

 

みんなが普通にできることが

自分にはできない…。

 

 

そんなふうに感じてしまい帰宅後はグッタリしてしまいました。

 

 

 

でもひとつ課題をクリアできました。

 

 

そのことを自信にできるように、

なんとかホメてあげられるようになりたいもんです。

 

 

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