パニックアワー

パニック障害になったボクの考えごと

パニック障害で不安だけど歯医者に行かなくてはならない

歯が痛い

 

パニック障害になってからというもの、

苦手な場所がいくつも増えてしまいました。

 

歯医者さんもその一つです。

 

 

目次

 

 

パニック障害の不安から歯医者が怖い

 

 

2020年、秋。

 

たまに冷たい水を飲むと歯に沁みるようになりました。

痛いというほどではないけどちょっとズキッというかキュッというか。

 

 

虫歯…?

歯医者に行かなきゃいけなくなる…?

 

今の自分には不安でたまらない場所。

できることなら行きたくない。

 

 

 

現状痛いというほどではないし、急いで何とかしなければという感じでもない。

 

ただ歯磨きにはより一層気合を入れ、様子を見ながら過ごしてまいりました。

 

 

 

 

2021年、秋。

 

歯に沁みるその頻度が上がってきました。

冷たくなくても、常温の水でも沁みるように。

 

だましだまし過ごしてきたけど確実に悪化している…。

 

 

歯は基本的には自然治癒力でどうにかなるものではありません。

放っておいたら悪くなる一方。

 

と、ここまで書いて「歯 自然治癒力」と検索してみると

その認識も少し違っていて、無くはないのかも。

 

ただ、ざっと目を通してみただけですが

適切な状態にしないと自然治癒など起こらなさそうなので

どちらにしても歯医者にはやっぱり行かなきゃダメな感じです。

 

 

 

話は戻りまして。

 

とにかく自分の歯の状態は少しずつ悪くなっている。

歯医者に行かなきゃいけない。

逃げられない…。

 

 

予約の電話が怖い

 

予約の電話をしなくては…。

 

これがまたメチャクチャ緊張してしまうので高いハードルなのです。

 

 

 

歯医者に行くとなると7年ぶりのことです。

前回はパニック障害になる前でした。

 

 

 

パニック障害になってから初めての歯医者。

 

予約のときにどうするべきか?

 

パニック障害であることを伝えておくか、伝えずそのまま普通に予約を取るか。

 

 

自分の選択は前者でした。

パニック障害のことは伝えておかなくては。

 

 

パニック障害を伝えずに歯医者に行って、

もし治療中にパニック発作が起きたらどうしよう。

その場面が頭に浮かんで離れませんでした。

 

 

事前に知っておいてもらう方が

いくらか気が楽になります。

 

もし何かあっても大丈夫、大丈夫。

そう自分に言い聞かせる材料になりますしね。

 

 

 

予約を取らなくては…。

それを強く思い始めてから実際に歯医者に電話をかけるまで1カ月以上かかりました。

 

 

電話で言うべきことをメモにして、

震える手で発信ボタンを押し、受話器を耳に。

 

 

電話をかけた歯医者は以前に診てもらったことのある歯医者。

7年前に行った歯医者でした。

 

先生の雰囲気も知っているし、診察室の様子も知っている。

 

そして現状1人で運転できる範囲内にもある。

(これ大事なポイント)

 

panimaru1917.hatenablog.com

 

 

 

予約の際にパニック障害を伝える

 

 

予約の電話です。

 

私「○○といいます。予約を取りたいんですけど、その前に確認したいことがありまして…」

 

私「パニック障害があるんですけど、それでもそちらで歯を診ていただくことは可能でしょうか?」

 

受付の方「少々お待ちください。確認してきます」

 

流れる保留音。

 

 

受付の方「…うちでは対応できないということです」

 

 

私「!!」

 

私「あっ…や、パニック発作が出るかどうかは分からないんですけど、薬も飲んで行きますし…」

 

と、すがるように伝えてみたものの

対応できないということは変わるわけもなく。

 

私「あっ、あっ、お忙しいところすみませんでした…」

 

何か申し訳なくなって電話を切って、呆然。

 

 

ダメだった…。

 

 

 

実はあまり断られることは想定してなかったです。

 

今回も自分が勝手に考えすぎているだけ。

案外予約してみたら行けるもんだよ。

 

…っていう展開になるんじゃないかと思っていたのです。

 

 

 

マジかぁ…。

 

予約の電話がかけられない期間も

その歯医者の前を通るたびこの時間帯なら

車も停められるかな…など、駐車場を確認していたのもまったくムダな時間だったのね…。

 

 

でも仕方ないよね。

対応できないものを軽くできるできるって言われてもそれはそれで問題ありで、

その歯医者はちゃんと考えたうえでダメですってなったわけだから…。

 

 

 

しかしショックはショック。

ようやく出せた勇気も実らず、心が折れた電話になりました。

 

 

パニック障害のことを伝えず予約したら良かったのか…?

いろいろ考えました。

 

でもそれはやっぱり不安。

大丈夫ですよーと言ってもらえるところで診てもらいたい。

 

 

次の歯医者を探して、また電話しなければならない。

 

 

予約の電話に再挑戦

 

グーグルマップを見ながら、近所の歯医者を探し、眺め、考える日々。

 

 

次もダメだったらどうしよう…。

もうネガティブ全開で良い想像ができません。

 

行動力のある人ならダメならダメでまた次を探すだけ。

なんせ今は歯医者の方がコンビニより多いのです。

どこか見つかるはず。

 

しかし自分にはそう思える性格が備わってない…。

 

 

 

結局最初の電話から2週間ぐらい経って、

もう一度勇気が出て電話のかけられるときが来ました。

 

 

一度目の電話と同じく

パニック障害があることを伝えたところ…

 

 

受付の方「とりあえず来てみてください。最初から削ったりなどはせずしっかり相談して治療は始まりますから…」

 

私「!!」

 

私「ありがとうございます。じゃあ10月○日の○時に予約できますでしょうか?」

 

受付の方「その時間でも取れますが○時の方が空いてますのでそちらの方が…」

 

私「あっ、あっ、じゃじゃあその時間でお願いします」

 

 

予約できたぁ…。(感涙)

 

予約が取れただけでめちゃめちゃホッとしました。

人が混まなそうな時間を教えてくれたのもなんだかすごく安心感のわく言葉でした。

 

ここなら大丈夫そう…?

 

 

とはいえ今できたのはあくまで予約だけ。

(それでも自分にとってはすごくエネルギーの要る大きな行動でした)

 

 

予約したのは一週間後。

これから歯医者でパニック発作が起きてしまったらどうしようという不安とはまた向き合うわけです。

 

 

強い緊張と不安を持ちながらへ歯医者へ行く

 

 

その前に歯医者に行くための運転の不安も。

普段運転の練習もしていますが、その範囲から少しだけ外れたところにありました。

 

そこまで行けるか練習も一度しました。

ドキドキはしましたがここの歯医者を逃すともうダメかもしれないと思うと頑張れました。

 

運転はなんとかなりそう。

あとは本番。

実際に歯医者に行ったときの自分は大丈夫なのか。

 

 

予約した日が近づくにつれて募る不安。

 

 

 

 

そして予約当日。

 

いざ、頓服を飲んで、歯医者へ。

 

受付で名前を告げて、問診票への記入をお願いされました。

 

 

待合室の席に着き、問診票を書こうとするわけですが…。

 

手の震えが止まりません。

 

ド緊張の自分がコントロールできない。

 

もともと人前で字を書くときに震えることはあったのですが

ここまで震えが大きいのは初めてで自分でも戸惑い、焦りました。

 

本当にグチャグチャな字。

ギリギリ読めるけどいきなり恥ずかしい…。

心の中でゴメンナサイゴメンナサイ…

 

 

 

ドキドキの診察

 

歯医者

 

そして診察へ。

 

緊張と不安で身体中が震えてましたが

「大丈夫ですよー。歯医者で緊張する方は多いですから」

と、ありがたいお言葉。

 

先生も歯科衛生士さんも優しく対応してくれて本当に感謝です。

 

 

レントゲンを撮るときにちょっとドキドキしかけたけど

なんとか乗り越えられました。

 

 

 

7年ぶりの歯医者。

診断結果は…虫歯は無し。

 

でも歯周病で歯茎が下がって沁みるみたい。

 

この段階で来てくれて良かったと言われました。

沁みる程度じゃほったらかしてしまう人も多い、って。

 

そういえば自分は沁み始めた段階で

このままもっと悪くなって、ひどくなって、歯が抜けるようなことになったらどうしよう…。

歯医者に行きたくない。どうしよう。

 

とにかくネガティブで悪い方向へ悪い方向へ余計に考えまくってたから

(ちょっと沁みるだけでビビりまくっていた)

それで逆に早めに歯医者に行けたのかなと思います。

 

歯磨きもよくできているとホメられました。

どんなことでもホメられたらうれしいなと素直に思ったり。

 

 

心配で不安でたまらなかったけど、結果は良い歯医者さんに巡り合えました。

 

 

しばらく通うことになったので、まだ行くたびにちょっとパニックへの不安はよぎるでしょうけどなんとかなりそうな感じ。

 

辛かったら無理しないでいいですよ、とも言ってもらえて本当にありがたや。

 

 

 

 

さいごに

 

ということでここまで自分のケースを書いてみました。

 

人によってはパニック障害だと伝えずに歯医者(だけでなく美容院とか)に通ってる方もいるだろうし、薬を飲めば大丈夫だよっていう方もいるだろうし、いろんなケースがありますよね。

 

自分も今回歯医者に行くにあたって、いろんな方のブログやYouTubeなどで事前に「パニック障害 歯医者」などと検索していろいろ見させていただきました。

 

自分もビビった気持ち、ガックリしたこと、乗り越えられたこと、優しくされてうれしかったこと、いろいろ残しておこうと思って書いてみました。

 

自分だけじゃない、同じような人もいるってことは

それだけで力になります。

 

パニック障害、大変だけど、それぞれのペースで付き合っていきましょうね。

 

 

 

 

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