パニックアワー

パニック障害になったボクの考えごと

ドラマ化される『教場』の原作を読んでみた

教場

 

2020年の新春スペシャルドラマとして放送される『教場』の原作本を読みました。

その感想文というと大げさですが、ちょちょいと書き残しておきます。

 

 

目次

 

 

 

 

 

『教場』のストーリー

 

 

ざっくりと内容を紹介すると、

 

過酷な訓練と厳しい規律の中で警察官を目指す生徒たちと、

彼らを指導する冷徹な白髪教官・風間の物語。

 

警察学校を舞台にしたミステリーです。

 

 

なんだかタイトルから重そうな感じを受けて

重厚な長編ミステリーなのかなと思って読んでみたのですが

そんなことはなくて、6つのエピソードからなる短編です。

 

 

読みやすいといえば読みやすい作品です。

 

 

 

 

『教場』の感想

 

 

いきなり言ってしまうと「あまり好きではない」です…。

 

 

 

各エピソードの中で

クセのある登場人物(生徒)たちがいろいろと問題を起こし

それを何でもお見通しの風間教官がグサリとしたりチクリとしたり。

 

 

 

…なのですが、

誰にも感情移入できず、応援もできませんでした…。

 

 

 

極限の環境の中で追い込まれた人間の弱さや狡さ、

みたいなものが描かれているのだとは思うのだけど

それにしても警察官以前に人としてダメでしょ!という言動がたくさん。

 

 

警察学校はこんな悪い人ばかりが集まったところなのか…?

 

 

いろいろ突っ込まずにはいられません。

 

 

 

長編の方が良かったかも

 

 

短編であることも結果としてマイナスです。

 

 

エピソードが進んでも前のエピソードの登場人物はあまり絡んでくれません。

少し「触れる」ぐらい。

 

 

その人がどんな人間であるか、

どう改心したのか、

または変わっていないのか。

 

 

チラリとしか出ないから

こちらの感情が動きません。

 

 

長編で、長い期間を一緒に過ごせたような感覚になれれば

登場人物に対して愛着のようなものも湧いたかもしれません。

 

 

 

事情や真実が分かったときは「そう来たか」と思える

 

 

トリックとか、実はこうだったんだよ、というのが分かる瞬間の爽快さはあります。

 

ミステリーとしてはおもしろい部分もたくさんあります。

 

 

ただ、自分としてはもうちょっと感情移入できる部分がほしかったなぁ…

 

うーん、惜しい。

 

 

という感想です。

 

 

 

ドラマ版は期待できる?

 

 

ドラマ版はキムタクが風間教官ですね。

 

 

原作では白髪頭が特徴として描かれていたので

ちょっとイメージとは違うかな。 

 

(2019.10.30 追記)

白髪頭だったー!

www.sponichi.co.jp

 

 

 

 

でも案外この作品はドラマの方が楽しめるかもしれない。

 

原作に対する評価が高すぎると、だいたい映像化作品はそれを超えられませんからね。

 

 

 

『教場』ドラマ版は自分の中ではアリかも…。

 

(なお、見るかどうかは分からないもよう)

 

 

 

 

 

 

 

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